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FUKUNARYのバッグ
from
広島県広島市安佐南区西原
一流ブランドも欲しがる技術でつくられたNEW JAPAN MODEL。
広島市安佐南区西原の可部街道沿いに、創業54年の八橋装院株式会社という洋服をつくる縫製工場がある。その名前にピンときたあなたはきっとファッション通だ。創業より高い縫製技術を培ってきた八橋装院は、イッセイミヤケやコムデギャルソンをはじめとする世界的ファッションブランドから指名の入る折紙付の縫製工場。国内でも極めて高いその縫製技術と、ものづくりに対する熱い想いを込めて2013年に立ち上げたのがファクトリーブランドFUKUNARYだ。ブランドの根幹にあるのは「ひろしま各地に点在する尊い資源・素材を活用した製品づくり」と言うコンセプト。生活雑貨や日常使いできるアイテムを多数展開し、FUKUNARYならではのデザインでNEW JAPAN MODELを表現している。
競技用ボール meets ファッション。
例えば、写真の「FUKUNARY feat. MIKASA」シリーズなんて、特に面白い。広島のMIKASAといえば、バレーボールやサッカーボール、バスケットボールなど主に競技用ボールを作る企業。中でもバレーボールは国際公式球として認定を受けるなど、世界随一の品質を誇っている。その全く異なる業種の2社が「HIROSHIMAのものづくり」という接点からコラボレートし、ボールの素材でバッグや財布を作ってしまったのだから驚きだ。言うまでもなく、ボールは叩きつけたり蹴ったりと酷使されるためにある。そしてその世界水準の素材でデザイン・縫製を手がけるのが数々のアパレルブランドを支えてきた八橋装院とくれば、この上ないタフさとファッションアイテムとしての上質さを併せ持つ唯一無二のプロダクトができ上がるのは必然だ。写真の通り、バスケットボール素材独自のテクスチャーを活かしながら日常使いになじむシンプルな佇まいに仕上げるセンスはさすがの一言。このシリーズのテーマである「シティボーイのためのスポーツバッグ」そのものだ。
他にも、金襴緞子など高級層向け和イメージの「FUKUNARY BLACK TAG」、おのみち帆布を使用したナチュラルテイストの「FUKUNARY WHITE TAG」、廃棄ボールプロダクトシリーズ「RE: BALL PROJECT」と、FUKUNARYならではのアイテムラインナップは全国の有名百貨店や大手セレクトショップなどからも引っ張りだこ。今後もFUKUNARYがどんなアイテムを届けてくれるのか楽しみで仕方がない。