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PELEの乾燥花画
from
広島県広島市西区西観音町
植物を、もっと身近に。
広島市中心部を東西に伸びる平和大通り。その並木道を臨む西観音町の一角、天満町交差点に面した場所に1軒の花緑屋がある。それが2015年にオープンした「PELE plants & flowers」だ。女性も男性もふらっと立ち寄りやすい素敵な佇まいの店内には、季節の美しい花々やオブジェのように楽しめる個性的なフォルムの鉢植え、ドライフラワーやセンス溢れるセレクトの花器などが所狭しと並ぶ。オーナーの高田直人さんがお店づくりのコンセプトとして掲げるのは、従来型のフラワーショップではなく「多くの人に植物をもっと身近に感じてもらうためのセレクトショップ」。とても気さくな高田さんの人柄もあってか、そのコンセプト通り、おしゃれ感度の高い女性からインテリア用のかっこいい鉢植えを求める男性、通学途中の小学生や近所のおじいちゃんおばあちゃんまで、老若男女本当に幅広い客層で日々賑わう。
半永久的に楽しめる植物アート。
さて、この項目のタイトルに書かれた「乾燥花画」(かんそうかが)とは何か。その答えは、一点もののウッドフレームに様々な種類のドライフラワー・プリザーブドフラワーを立体的にデザインしたアート作品だ。オーナーの高田さんが独立前から長く取り組んできたライフワークともいうべきもの。文字通り絵画のように楽しめるものからアルファベット型やクロス型のフレームを使ったストリート感のある作品など実に多彩で、オーダーに応じて作ってもらうことも可能だ。過去には個展も開催し、多くのファンを持つPELEの乾燥花画。その独自なスタイルの作品に魅了され、遠く関東や関西からも注文が届く。
もちろん生花や鉢植えのように日当たりや水やりも不要で、半永久的に植物の美しさを楽しめるこの植物アート。インテリアの一角に飾ればただそれだけでパッと空間が華やぐことだろう。世界に一つの「乾燥」した植物のこのアート作品で、私たちの暮らしはきっとみずみずしく「潤う」はずだ。