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SPINGLE MOVEの
スニーカー
from
広島県府中市
貴重な製法を世界に伝える、Made in Japanのスニーカーブランド。
300年以上前から根付いた木工・家具産業が発展し、今では「家具のまち」 「職人のまち」と呼ばれるようになった広島県府中市。その街からファッション業界に旋風を巻き起こしているのが、国産にこだわるレザースニーカーブランド「SPINGLE MOVE(スピングルムーヴ)」だ。ソールがそり上がりアッパー部分を巻き込んでいる特徴的なデザインがこのブランドの代名詞。このデザインは単に見た目のためと侮るなかれ、底とアッパーの結合が強固で、底が剥がれにくく型崩れしにくい、という高い耐久性を実現する「バルカナイズ製法」によるものなのだ。「バルカナイズ製法」とは、1839年にアメリカで発明された古くからのスニーカーの基本製法で、ゴム底と靴本体を接着し硫黄を加えた釜で熱と圧力をかける製法のこと。基本的に手作業で行われるため手間がかかり、生産効率の面からこの製法で作られるスニーカーは激減。現在、日本でバルカナイズ製法を行うのは、このSPINGLE MOVEを含めて数社のみという貴重なものだ。
SPINGLE MOVEを手がける株式会社スピングルカンパニーのもととなるのは、昭和3年に創業し製靴用板ゴムおよびゴムタイルの製造を長年行ってきた「株式会社ニチマン」。「足の健康・安全・安心」を中軸に据えた開発姿勢で培ってきた「良いものを長く使ってもらう」ためのゴム技術者集団としてのプライドをかけ、この丁寧な製法にこだわっているのだ。
パリコレクション、ミラノコレクションにも登場。
耐久性、履き心地など、機能面がすごいのはわかったけどデザインの方はどうなの? という声をさらりと跳ね返してみせるのがこのブランド。技術力・品質・デザイン性を兼ね備えた魅力が認められ、立ち上げから2年後の2004年には世界のファッションの最高峰パリコレクションやミラノコレクションにも登場! これを機に、数々のデザイナーズブランドとのコラボレーションや国内各所のセレクトショップ・百貨店での取り扱いも増え、今や全国各地で熱烈なファンに支持されている。
地元府中市はもちろん、全国の感度の高いファッショニスタや「質の良いもの」を求めるオトナたちまで、SPINGLE MOVEのスニーカーがここまで幅広い層に愛される理由、それは「職人のまち」に根付いた志の高いクラフトマンシップと、世界が認める高いデザイン性に他ならない。